新しい移動のご提案です。
福祉タクシーは、寝たきりの方、座位が保てない方をストレッチャーなどで、移動することが出来ます。
しかし、時間的、体力的、金銭的な限界はあります。
例えば、千葉県から、兵庫県。
運賃は、約18万円。時間は、3回休憩して、約11時間。
これでは、あまり現実的とは言えない移動方法でしょう。
新幹線には、上の画像のような多目的室と呼ばれる個室があるのを、ご存じでしょうか?
ここは、お身体の不自由な方、病気の方が優先的に使える個室で、ほとんどの新幹線に設けられています。
多目的室の利用方法は2つあります。
ひとつは、通常の指定席を、人数分確保した後、開いていれば、使うという方法。
この場合、使用料は無料ですが、ずっと使いっぱなしというわけには、いかないでしょう。
授乳、お着替えなどに使う方もいるようです。
もう一つは、今回の場合の事前の予約。
多目的室には、2つ分の席があり、それを倒して、一つのベットとして使うという場合ですね。(写真左側)
当然ながら、2人分の料金が、かかりますが、鍵をかけて、目的地まで専用で使えます。
付き添いの方のために、小さい補助椅子がついています。
付き添いの方は、ちょっと辛いですが、寝ている方が、お二人分の席を使っているので、そこは我慢してくれという事でしょうね。
もし自由席が空いていれば、時々休まれれば良いのでは?
乗降時間に余裕のある、始発、終点の駅を選ばれたほうが、よりスムースかと思います。
いかがでしょう?
かかる時間も、料金も、身体の負担も、3分の1くらいになるのではないでしょうか?
実際、この1年間で、8件のご利用があり、大変喜ばれた移動方法です。
おそらく、今後の長距離移動の中心的な方法になっていくと思われます。
福祉タクシー「みやのぎ」では、到着駅での福祉タクシーの手配も、協会のネットワークで行っておりますので、ご安心下さい。
注・・・移動時に、医療行為(たんの吸引、酸素、人口呼吸器、点滴等)を伴う場合は、JRの規定に従い、看護婦の添乗が必要であったり、場合により、ご利用できない場合もありますので、ご注意下さい。